雪の日の散歩|サラが風邪を引かないようにユニクロのダウンジャケットを作り変えた

雪の日の散歩|サラが風邪を引かないようにユニクロのダウンジャケットを作り変えた 散歩

ある雪の日、階段の前でサラを抱きかかえた瞬間、手のひらに小さな震えが伝わってきました。最初は自分の手が冷たいせいかと思ったのですが、サラの体そのものが寒さで小刻みに震えている。冬用の厚手の服は着せていたつもりでした。

サラは2009年11月から2020年12月まで一緒にいたコーギーで、雪の日も散歩に出ていました。縫い方の手順は扱わず、これから犬用の防寒着を選ぶ方が比べられるように、用意した一着と、そこで足りなかった点を書きます。

厚手の服を着せていても、足りていなかった

雪の日でも、サラは決まった時間に玄関へ行って散歩を催促する子でした。出るときは普段着から一段階厚手のものへ切り替えていました。母が春夏秋冬で生地を分けて仕立ててくれた手作りの洋服は、11年で50着を超えていました。雪の日はその中から、冬用の特に厚い一枚を選んでいました。

気づくのが遅れて、サラを雪の上で冷やした

厚手の一枚に替えた時点で、雪の日の支度は終わったことにしていました。着せたかどうかだけを確かめて、覆えているかを確かめていなかったのです。同じ順番で支度をしている方は、着せたあとにもう一度、体に手を当ててみてください。

家に戻ってすぐサラを温めましたが、震えに気づくまでの時間は、そのまま冷やしてしまった時間です。厚いほうへ替えるだけでは覆えていなかったと、その日まで気づいていませんでした。雪の量も路面が凍る頻度も地域で違うので、うちの冬がそのまま当てはまる場所ばかりではありません。

この階段でサラを抱き上げていたのは、主人が決めたルールが11年あったからです。そのルールそのものは階段は絶対抱っこ|主人の過保護が守った、サラの腰の11年を別に立てています。

地面に近いお腹側だけ、受ける寒さが違った

理由は体型です。胴長短足のサラはお腹のラインが地面にとても近く、雪に覆われた道や雪解けの冷たい水たまりを歩くたび、お腹側だけが集中して冷気に触れることになります。背中側とお腹側で、受けている寒さがまるで違ったのです。

コーギーはダブルコート種で寒さに強い面を持つと言われますが、お腹側は背中側より毛量が少なめの傾向があります。寒さに強い側面と、地面からの冷えを受けやすい体型。その両方を持っている犬種なのだと、あの震えで気づかされました。

同じ「お腹が地面に近い」問題は雨の日にも出ますが、そちらは冷えではなく汚れが主題になるので、雨の日の散歩|足元とお腹が真っ黒になる、胴長短足コーギーのリアルに分けました。

⚠️ 注意

犬の寒さの感じ方や体調管理は、個体差・年齢・被毛の状態によって大きく変わります。散歩中に震え・元気消失・歩行をいやがる様子などの変化が見られた場合は、自己判断で続けず、早めにかかりつけの獣医師にご相談ください。強い吹雪や路面の凍結が気になる日は、無理に出ない判断も必要です。

その日のうちにユニクロへ行った

散歩から帰ってサラを温めたあと、そのままユニクロへ向かいました。犬用の防寒着を一から探す時間は、その日のうちには取れません。選んだのはレディース向けのダウンジャケット、XLサイズで、軽くてコンパクトなタイプでした。

ユニクロで購入したダウンジャケット(加工前・XLサイズ)
購入したダウンジャケット(加工前・XLサイズ)

当然ながら人間用なので、そのままではサラの体型に合いません。普段の洋服選びでも、胴回りに合わせると丈や袖が余り、丈や袖に合わせると胴回りが小さくなる、という壁に何度もぶつかってきました。そのまま着せるという選択肢は最初からありませんでした。

3つの加工に、完成まで約1か月かかった

母は実寸をすでに把握してくれていたので、新しく型紙を起こす負担は少なかったようです。実際にやった加工は、次の3つでした。

加工 なぜ必要だったか
袖を落とす 人間の腕の長さは犬の前足とまったく合わないため
丈を短くする サラの体型に合わせるため(胴長短足に人間用の丈は長すぎる)
チャックの加工 丈を短くするとファスナーが余るので、その処理が必要になる

丈を詰めれば当然ファスナーも短くなるので、そこを作り直さないと着せられません。人間用を作り変えてもらうつもりなら、袖と丈だけでなくファスナーの作り直しまで含めて、頼む前に日数を見てもらってください。かかる日数は、頼む相手の手の空き方や元の服の作りで変わります。作り直したファスナーの部分や縫い直した縁は、着せる前と脱がせたあとに手で触って、金具のゆるみ・糸のほつれ・中の綿が出ていないかを点検してください。外れたパーツを口に入れてしまうと危険です。

その1か月のあいだ、母がいちばん困ったのは、中の綿が舞い上がって部屋の掃除が大変になったことだそうです。内側を裁断する工程で細かい綿が部屋中に広がってしまい、加工が終わったあとも掃除に時間がかかったと、笑いながら話してくれました。

母がサラの体型に合わせて犬用に作り変えてくれた、ダウンジャケット
犬用に作り変えてもらったダウンジャケット

結果、8シーズン着た

完成した一着は、胴回りにも丈にもぴったり沿っていて、お腹側までしっかり覆えるものでした。着せて出た雪の日、サラはふだんに近い表情で歩いてくれました。しばらくは散歩中にもう一度体を触って、震えがないか確認するのが習慣になっていました。もちろん、着せていれば体調を崩さないというものではありません。

この一着は8シーズン使いました。シニア期に入ってからも着ていました。洗濯は特別なことをせず、普通に洗濯機で洗っていました。8シーズンという年数は我が家の一例で、体格の変化や着せる回数で変わります。次の冬もその一着でいくかは、寒くなる前に一度着せて、前年と同じように前が閉まるかを見てから決めてください。

防寒着を選ぶときも、人間用を作り変えるときも、私が先に見ていたのはお腹側でした。着せた状態で下からのぞいて、地面に近い側が隠れているなら、雪の日に使える一着のサインです。ただ、どこがいちばん冷えるかは体型と毛の量で違うので、お腹側だけ見れば足りるという話ではありません。

雪の中を歩くサラの写真を撮って、母にも送りました。

雪以外の天気で何を足していたかは、雨・雪・夏|天気別の散歩の装備と、帰宅後にやっていたことで表にしています。

✅ まとめポイント|防寒着で見ていた6点

  • ☐ お腹側まで覆われている範囲を、見た目の厚みより先に見る
  • ☐ 胴回りと首回りに、無理な締め付けが出ていないかを触って調べる
  • ☐ 着脱に時間がかからないか
  • ☐ 人間用を加工するなら、袖・丈・ファスナーの3点を想定しておく
  • ☐ 家で洗えるものを選ぶ(我が家は洗濯機で回していました)
  • ☐ 長時間着せた日は、脱がせたあとに皮膚の赤みやムレを確認する

ひとつ補足しておくと、これは我が家のやり方であって、おすすめの手順ではありません。販売元が想定している使い方ではありませんし、加工したものは製品の保証の対象からも外れます。人間用の衣類の加工には正確な採寸と技術が要りますし、実際に母も綿の掃除で苦労しています。いまは犬用の防寒着も充実しているので、まず犬用の中から体型に合うものを探すほうが、時間も労力も抑えられるはずです。

寒さの感じ方は、同じ気温でも犬によって違います。本記事は我が家のサラ1頭の記録です。防寒対策や体調管理、皮膚トラブルに関する個別の判断は、かかりつけの獣医師にご相談ください。病院を探す際は公益社団法人日本獣医師会のサイトもあります。雪や気温の最新情報は気象庁のウェブサイトで確認できます。2026年8月時点の記録です。

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