爪切り・耳掃除・肛門腺絞りは全部自宅で|手のかからないコーギーだった話

爪切り・耳掃除・肛門腺絞りは全部自宅で|手のかからないコーギーだった話 毎日のお世話

当サイトは、筆者夫婦がコーギー「サラ」と11年間(2009年11月〜2020年12月)共に暮らした実体験をもとに、爪切り・耳掃除・肛門腺絞りという、自宅で行う飼い主が比較的少ない処置も夫婦の役割分担と声かけの工夫で続けてきた経験から、お手入れの自宅ケアに不安がある読者の方向けに、無理なく習慣化できた実際の流れを整理しています。獣医師やブリーダー、ペットショップ事業者ではなく、あくまで一般飼い主の体験と記録をもとに発信しています。

本記事は2026年7月時点の情報です。

コーギーのお手入れというと、爪切りや耳掃除、肛門腺絞りまで自宅でやるのは難しそうだと感じる方も多いのではないでしょうか。私自身も、迎える前は「血管を切って出血させてしまったらどうしよう」「暴れて怪我をさせてしまったらどうしよう」と、サラの爪切りを想像するだけで気が重くなっていました。実際にハサミを構えたときも、切る位置を数秒見つめたまま手が止まってしまい、なかなか一回目を踏み出せませんでした。

実際に11年間続けてみると、爪切りも耳掃除も肛門腺絞りも、すべて自宅で完結させることができていました。夫婦それぞれの役割を決めておくことと、始める前の声かけを習慣にしたことが、大きな支えになっていたと思います。最初のうちは私も緊張しながら手を動かしていましたが、回数を重ねるうちに、身構えずに淡々とこなせる日常の一コマへと変わっていきました。

この記事では、我が家が実際にどう役割分担し、どんな声かけをしながらお手入れを続けていたのか、当時の様子をそのままお伝えします。自宅ケアに不安がある方の参考になれば嬉しいです。

✅ この記事でわかること

  • 主人の抱っこと声かけ、私の爪切りという夫婦二人がかりの安心作戦
  • 白い爪の場合、血管から2〜3mm離して切る目安
  • 声かけしてから私一人で行っていた耳掃除の月1〜2回ペース
  • 動物病院で教わった肛門腺絞りを、お風呂のついでに月1回程度行っていたこと
  • 3つのお手入れに共通していた、声かけ・役割分担・タイミングという工夫

爪切りは月1〜2回|夫婦二人がかりの安心作戦

我が家では、サラの爪切りを月1〜2回のペースで行っていました。爪が伸びすぎて歩き方や肉球への負担が大きくなる前に整えておく目安として、我が家なりにたどり着いたペースです。

主人が抱っこ・声かけ担当、私が爪切り担当

爪切りは、最初から主人と私で役割を分けていました。主人がサラを抱きかかえて目を塞いだり、他のことに気を向けさせたりしながら、その間に私が爪を切るという流れです。

始める前には、主人がいつも決まって声をかけていました。「今から爪切りをするけど、怖くないからね。パパが側にいるから大丈夫だからね。」その言葉を聞くたびに、サラは半分諦めたような顔をしながらも、大人しくしていてくれました。ひとりで抱えて切っていたら、私はもっと緊張していたと思います。役割を分けて、安心させる声を添えることが、爪切りを怖い時間にしないための工夫だったのだと感じています。

血管から2〜3mm離して切る目安

犬の爪には血管と神経が通っていて、切りすぎると出血したり痛がったりすることがあります。私のサラの場合は白い爪だったので、血管の先端から2〜3mm離れた位置を目安に切るようにしていました。

白い爪は血管が透けて見えやすい分、目安をつけやすいという面がありました。黒い爪の場合は血管が見えにくく、判断が難しくなることもあると聞きます。少しずつ様子を見ながら切り進める、慣れるまでは動物病院やトリミングサロンで教わりながら行うといった方法もあるようです。爪切りの深さに不安がある方は、無理をせず専門家に相談してみることをおすすめします。

ご褒美のおやつで締めくくる|シニア期は月1回に

爪切りが終わったあとは、必ずおやつをあげて締めくくるようにしていました。頑張ったサラへのご褒美であると同時に、「爪切りのあとには良いことがある」と覚えてもらうための工夫でもありました。

この月1〜2回というペースも、11年間ずっと同じだったわけではありません。シニア期に入ってからは、活発に歩き回る時間が減った分、爪が伸びるスピードもゆるやかになり、月1回程度で足りるようになっていきました。若い頃と同じペースで構えていたら、切りすぎてしまっていたかもしれません。歳を重ねるサラの変化に合わせてペースを見直すことも、11年間で身についた工夫の一つでした。

耳掃除も月1〜2回|声かけしてから始める

耳掃除も、爪切りと同じく月1〜2回のペースで行っていました。ただし担当は爪切りとは違い、私一人ですべてを行っていました。

声かけしてから始める理由

耳掃除を始める前にも、爪切りのときと同じように必ず声をかけていました。「これから耳掃除をするけど、怖くないからね。大丈夫だからね」と伝えてから始めるのが、私なりの決まりごとでした。この言葉を聞いても、サラが大きく嫌がる様子を見せることはほとんどなく、そのまま体を委ねてくれることが多かったように思います。

いきなり耳に触れるのではなく、まず言葉で伝えてから始めることで、サラも次に何が起こるのかを予測できていたのではないかと思います。コーギーは垂れ耳の犬種で、耳の中の通気性があまり良くないとされていますが、私のサラの場合は特に大きなトラブルもなく、月1〜2回のペースで落ち着いていました。個体差はあると思いますので、汚れ具合や耳の状態を見ながら頻度を調整するのがよいと思います。

肛門腺絞りは月1回|お風呂のついでに

3つのお手入れの中でも、肛門腺絞りは特に自宅で行う飼い主が少ない処置かもしれません。我が家では、月1回程度、またはサインが見られたタイミングで、お風呂の流れの中で行っていました。

動物病院で教わったきっかけ

肛門腺絞りを自宅で行うようになったきっかけは、動物病院の定期健診でした。獣医師から実際にやり方を教えてもらったことが、自宅ケアを始める最初の一歩になりました。

医療的な処置にも比較的抵抗がなく、コツをすぐにつかむことができたので、そこからは自宅で続けられるようになりました。とはいえ、これは私の場合の話であり、誰にでも簡単にできるとは限らない処置だと思います。

ただ、最初から完璧を目指さなくても、獣医師に教わった通りの手順を一つずつ踏んでいけば、少しずつ慣れていけるものだと感じています。自宅で行いたい方は、まずは動物病院でやり方を教えてもらうところから始めることをおすすめします。

お尻をこするなどのサインが出たらそのタイミングで

肛門腺絞りは、決まった曜日に必ず行うというよりも、月1回程度を目安にしながら、サラの様子を見て判断していました。お尻を床にこすりつけたり、お尻を頻繁に舐めたり、お尻周りをしきりに気にする仕草が見られたときは、そのタイミングで行うようにしていました。

こうしたサインが見られる背景には、肛門腺に分泌物が溜まっていることがあると言われている側面がありますが、原因は個体によって異なる場合もあります。気になる仕草が続く場合や、赤みや腫れなど普段と違う様子が見られる場合は、自己判断で処置を続けず、かかりつけの獣医師に相談することをおすすめします。

お風呂の流れでどさくさに紛れて絞るので嫌がらなかった

肛門腺絞りは、お風呂で体を洗う流れの中で行っていました。シャンプーで全身を洗っているついでに、どさくさに紛れて肛門腺も絞ってしまう、という感覚です。

単独の処置として身構えて行うよりも、お風呂という慣れた時間の一部として組み込んだことで、サラが特別に嫌がる様子を見せることはほとんどありませんでした。私にとっても、身構えずに済む分、続けやすい方法だったと思います。お風呂の頻度については他の記事でも詳しくお伝えしていますが、その流れの中に肛門腺絞りを組み込めたことが、無理なく続けられた一番の理由だったように感じています。

ただし、毎回のお風呂のたびに絞っていたわけではありません。月1回程度のタイミングに近いお風呂のときに、その流れで肛門腺絞りも行っていた、というのが正確なところです。

▶ 関連記事:お風呂は2〜3週間に1度|雨の日だけの部分洗いルール

なぜ「手のかからない子」だったのか|3つのお手入れに共通する工夫

爪切り、耳掃除、肛門腺絞りという3つのお手入れを振り返ると、共通していたのは声かけ、役割分担、タイミングの3つの工夫でした。

始める前に必ず声をかけること、夫婦で担当を分けて負担を一箇所に集中させないこと、そして決まった曜日にこだわらず、サラの様子や状況に合わせてタイミングを選ぶこと。この3つがそろっていたことで、結果として「手のかからない子」という印象につながっていたのだと思います。

私のサラの場合がそうだったというだけで、コーギーが全員お手入れに協力的というわけではなく、個体差は大きいはずです。同じように工夫できる部分がないか、参考にしていただけたら嬉しいです。

頻度と担当を表にまとめます。

お手入れ内容 頻度の目安 担当
爪切り 月1〜2回(シニア期は月1回) 主人(抱っこ・声かけ)+私(爪切り)
耳掃除 月1〜2回 私一人
肛門腺絞り 月1回程度、またはサインが出たタイミング 私一人(お風呂のついでに)

肛門腺絞りのタイミングを判断する目安になったサインも、あわせて表にしておきます。

サイン 考えられる背景 対応
お尻を床にこすりつける 肛門腺に分泌物が溜まっている可能性がある お風呂のタイミングに合わせて絞る
お尻を頻繁に舐める 同上 同上
赤みや腫れなど普段と違う様子 個体差や体調によって原因はさまざま 自己判断せず、かかりつけの獣医師に相談する

⚠️ 注意

爪切りは血管を切ってしまうと出血や痛みにつながることがあります。慣れないうちは動物病院やトリミングサロンで教わりながら行うことをおすすめします。肛門腺絞りも、赤みや腫れなど普段と違う様子が見られる場合は自己判断で続けず、かかりつけの獣医師にご相談ください。

よくある質問(お手入れ編)

爪切りの頻度はどのくらいが目安ですか

私のサラの場合、基本のペースは月1〜2回でした。若い頃はよく動いて爪が伸びやすかったため月1〜2回、シニア期に入ってからは活動量が落ち着いた分、月1回程度に落ち着いていきました。

コーギーの一般的な傾向としても、爪が伸びるスピードには個体差があり、生活環境や散歩でどれだけ舗装された道を歩くかによっても変わってくると言われています。散歩中に爪の音がカチカチと響くようになったら、切り時のサインと考えるのも一つの目安になると思います。

耳掃除で嫌がる子への対応で気をつけたことはありますか

私のサラは、耳掃除を始める前に必ず声をかけていたこともあり、大きく嫌がる様子はありませんでした。ただ、コーギーの中には耳を触られること自体を苦手とする子もいると聞きます。

もし嫌がる様子が見られる場合は、いきなり耳の中まで触ろうとせず、まずは耳の外側を撫でることから慣らしていく方法もあるようです。無理に一気に終わらせようとせず、その子のペースに合わせて少しずつ時間をかけることが大切だと感じています。

肛門腺絞りは自分でやっても大丈夫ですか

私の場合は動物病院の定期健診でやり方を教えてもらい、そこから自宅で続けるようになりました。ただ、これは私自身が医療的な処置に比較的抵抗が少なかったからできたことでもあり、誰にとっても簡単にできる処置とは限らないと思います。とはいえ、最初から完璧を目指さなくても、教えてもらった手順を一つずつ踏んでいけば少しずつ慣れていけるものだと感じています。

自宅で行いたい場合は、必ず一度動物病院でやり方を教えてもらってから始めることをおすすめします。分泌物の色やにおい、量に普段と違う様子が見られる場合や、赤み・腫れがある場合は、自己判断で続けず、かかりつけの獣医師にご相談ください。

お手入れを嫌がる子への対応で共通して気をつけたことはありますか

私のサラの場合、爪切り・耳掃除・肛門腺絞りのどれも、始める前に必ず声をかけることを徹底していました。「怖くないからね」「大丈夫だからね」という言葉を繰り返し伝えることで、サラも次に何が起こるかを予測できていたのではないかと思います。

また、爪切りは夫婦で役割を分けて、抱っこと声かけを主人、爪切りを私が担当するという分担も、負担を一人に集中させない工夫になっていました。コーギーに限らず、始める前の声かけと役割分担は、お手入れ全般で応用できる考え方だと思います。

シニア期に入ってお手入れで変わったことはありますか

私のサラの場合、シニア期に入ってから爪の伸びるスピードがゆるやかになり、爪切りの頻度は月1〜2回から月1回程度に減っていきました。活動量が落ち着いた分、爪が地面に触れる機会も減っていたからだと思います。

体重を10キロ未満に保つよう気をつけていたこととも関係しているかもしれませんが、はっきりとした因果関係は分かりません。耳掃除や肛門腺絞りの頻度自体は大きく変わりませんでしたが、体力面への配慮は必要になったと感じています。歳を重ねるコーギーと暮らしている方は、お手入れの頻度もあわせて見直してみてください。

まとめ|3つのお手入れを支えたのは声かけと役割分担

爪切り・耳掃除・肛門腺絞りは、いずれも自宅で行う飼い主が少ない処置かもしれませんが、我が家では11年間ほぼすべて自宅で完結させることができました。声かけ、夫婦での役割分担、そしてサインが出たタイミングを見る柔軟さ、この3つが「手のかからない子」という印象を作っていたのだと思います。

📋 お手入れチェックリスト

  • ☐ 爪切りは月1〜2回、白い爪なら血管から2〜3mm離して切る
  • ☐ 出血が不安な場合は、慣れるまで動物病院やトリミングサロンで教わる
  • ☐ 耳掃除・爪切りは、始める前に必ず声をかける
  • ☐ 家族で役割分担しておく(抱っこ・声かけ担当と処置担当を分ける)
  • ☐ 肛門腺絞りは、自己流で始めず、まず動物病院でやり方を教えてもらう
  • ☐ お尻をこする・舐めるなどのサインが出たらタイミングを合わせる
  • ☐ 赤み・腫れ・普段と違う様子があれば、自己判断で続けず獣医師に相談する

✅ まとめポイント

  • 爪切りは主人が抱っこ・声かけ、私が爪切りという夫婦二人がかりの安心作戦だった
  • 白い爪の場合、血管から2〜3mm離して切るのが目安だった
  • 耳掃除は声かけしてから私一人で月1〜2回行っていた
  • 肛門腺絞りは動物病院で教わり、お風呂のついでに月1回程度行っていた
  • シニア期は爪切りの頻度が月1回に減るなど、体力の変化に合わせて調整した
  • 声かけ・役割分担・タイミングの3つが「手のかからない子」を作っていた

お手入れの工夫は、迎える前の準備やお風呂の習慣ともつながっています。あなたのおうちの子は、お手入れの時間が得意でしょうか。次はどんな声かけがあなたの子に合いそうか考えながら、迎え入れた頃の我が家の試行錯誤も続けて覗いてみてください。

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声をかけながら役割を分けたことが、11年間のお手入れを穏やかな時間に変えてくれました。同じように工夫できそうな部分があれば、今度のお手入れのときに一つだけ試してみてもらえたら嬉しいです。

めるる
めるる

爪切りも耳掃除も肛門腺絞りも、身構えすぎなくて大丈夫だと思います。声をかけてから始めることと、家族で役割を分けることが、続けやすくするコツの一つです。

※爪切り・耳掃除・肛門腺絞りなど自宅でのお手入れに関する個別の判断は、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。動物の飼養に関する基本ルールは、環境省自然環境局のウェブサイトで公開されています。獣医療や動物病院に関する情報は、公益社団法人日本獣医師会のウェブサイトも参考になります。犬種ごとの被毛や手入れに関する一般的な情報は、一般社団法人ジャパンケネルクラブのウェブサイトでも紹介されています。

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