迎えた初日の夜、サラは泣き続けた|添い寝で始まった子犬期

迎えた初日の夜、サラは泣き続けた|添い寝で始まった子犬期 最初の1か月

持ち物を揃えて、引き取り日を迎えて、家に連れて帰る。そこまでやれば一段落だと思っていました。実際に始まったのは、朝までサラの隣を離れられない夜です。

初日の夜に何が起きうるか、そしてそれが何日続いたかを、当時のまま書きます。

昼は部屋を歩き回っていたのに、灯りを落とすと泣き始めた

引き取ってきた日の昼間、サラは新しい環境に驚きながらも、部屋の中を歩き回って過ごしていました。問題は夜です。部屋の灯りを落として静かになると、サラは泣き始めました。

抱き上げても、声をかけても泣き止みません。その声は、夜が深くなるほど大きくなっていったように思います。聞くたびに胸がぎゅっと締まりました。

灯りは一度に落とさず、子犬が周囲を確認できる程度の明るさを残してください。真っ暗にするのは、夜も落ち着いて眠れるようになるまで待ちます。初日から普段の寝る環境に合わせる必要はありません。

対処法を探すのをやめて、隣にいることにした

泣き止まないのを見て、私はあれこれ試すのをやめました。何かをしてあげなければという焦りより、そばにいる安心感のほうがサラには要る気がしたからです。結局その夜は、明け方までサラの隣で一緒に寝る形になりました。

同じ夜を過ごす方には、対処法を探すより先に隣に寄り添うことをおすすめしたいです。添い寝が必須という意味ではありません。合う対応は家族の状況と子犬の性格で変わります。湯たんぽで寝床を少し温める、時計の音が聞こえる置き時計を近くに置くなど、母犬の温もりや心音を思わせる工夫を試すご家庭もあると聞きます(湯たんぽを使う場合は、直接触れ続けると低温やけどの心配があるのでタオルなどで包んでください)。大事なのは、鳴き声にすぐ完璧な解決策を出そうとしないことだと思います。

初日で終わらず、同じことが数日繰り返された

初日だけで終わるかと思っていたら、同じことが数日繰り返されました。

日中のサラは、驚くほど元気です。部屋の中を走り回り、おもちゃに興味を示し、こちらの様子をうかがいながら探検している。前日に私が一睡もできていなくても、その元気さはまったく変わりません。子犬の体力には正直驚かされました。

昼の元気さは、夜が落ち着いたサインにはなりません。付き添う夜が続く前提で、昼のうちに大人が交代で休む順番を決めておきます。迎える日の前に家族で話しておけば、寝不足が重なってから相談することになりません。

昼はあんなに元気なのに、なぜ夜だけ寂しくなるのか。理屈で説明しようとしても、私には答えが出ませんでした。理由を突き止めることより、繰り返し寄り添うほうが近道なのかもしれない、と今は思います。答えが出ないまま隣にいる時間も、案外悪くないものでした。

迎えた直後の子犬は、母犬や兄弟から離れた環境の変化に不安を感じて夜に鳴きやすい、と言われています。犬種を問わず子犬全般に見られる傾向のようですが、鳴くかどうか、どのくらい続くかには個体差があります。初日だけで落ち着く子もいれば、1週間近く続くこともあるようです。我が家は数日を過ぎたあたりから、少しずつ夜も落ち着いていきました。長引く場合や、鳴き方以外に体調の変化が見えるときは、かかりつけの獣医師にご相談ください。

「鳴けばすぐ来ると思われる」と、主人は応えるのを控えていました

初日の夜からしばらく、もう一つ気になっていたことがあります。サラに対する主人の距離感です。

主人は夜泣きの理由について「まだ子犬だから、寂しくて夜泣きするよね」と言いながら、「子犬の時から甘やかさない方がいいんじゃない?鳴けば、すぐ来ると思われるよ」と、応えることをあえて控えていました。鳴いたときにすぐ応えるかどうかは、家庭ごとに考え方が分かれるところだと思います。私はもうサラを家族の一員として迎えたつもりでいましたが、主人にはまだ、どこか一線を引いているような距離感があったのです。

正直、何か言いたくなる気持ちもありました。それでも、無理に変えようとせず時間の中で自然に変わるのを待とう、と思った自分もいます。同じ屋根の下にいても、家族それぞれが見ているものは少し違う。迎えたばかりの頃には、よくある光景なのかもしれません。

人によって愛着の育ち方も表れ方も違います。理屈で距離を置いていた側が、日々の世話を重ねる中で変わっていくこともあります。家族の中で子犬への向き合い方が、最初から一致している必要はないと思います。

向き合い方をそろえる話し合いは、初日にしなくて構いません。先に決めるのは、夜に付き添う人と朝の世話をする人の当番だけです。気持ちの側は、日々の世話を重ねる中で変わるまで待ちます。

📋 初日の夜に備えておくこと

  • ☐ 初日は泣くこともある前提で、当日の予定を詰め込まない
  • ☐ 誰かがそばに付き添える体制を、迎える前に家族で話しておく
  • ☐ 夜は部屋を暗くしすぎず、子犬が周囲を確認できる程度の明るさを保つ
  • ☐ 昼間に元気でも、夜の様子は別だと考えて焦らない
  • ☐ 家族間で子犬への向き合い方に差があっても、初日から一致させようとしない

✅ まとめポイント

  • 初日の夜、サラは灯りを落とすと泣き始め、抱いても声をかけても止まらなかった
  • 対処法を試すのをやめて隣にいることを選び、明け方まで添い寝した
  • その後も数日、昼は元気に走り回るのに夜は泣く、という差が続いた
  • 迎えた当初、主人はサラを「ペット」として見ており、私との間に温度差があった
  • 温度差は無理に埋めず、時間の中で見守るという選択をした
めるる
めるる

サラの隣で迎えたあの朝は、今でもはっきり覚えています。泣き止まないことに焦るより、そばにいることを選んでよかったと思っています。

あの頃は「この夜がいつまで続くのだろう」と気が遠くなる思いでした。数日後には夜も眠るようになり、それと同時にサラとの距離もぐっと縮まった気がします。

翌朝の子犬は、前の夜が嘘のように動き回ります。だからその日の判断は、朝の元気さではなく、夜の様子が何日続いたかで見てください。1日ごとに一喜一憂せず、数日分を並べてから振り返る。我が家はその数日を過ぎたあたりで、夜も眠るようになりました。ただし、体調の変化が見えるときは日数を待たず、かかりつけの獣医師にご相談ください。

この夜を越えたあと、我が家の毎日がどう固まっていったかは サラの1日のスケジュール|朝5時の散歩催促から始まる11年の生活リズム をどうぞ。

生後2か月で来たサラが、最初の1か月で何を経験したかは迎えた初日から最初の1か月にやったこと|生後2か月で来たサラの記録へ続きます。

なお、本記事は初めて子犬を迎えた一般の飼い主の記録で、しつけや行動学の専門家によるものではありません。夜泣きが長引く場合や、鳴き方以外に体調の変化が見られる場合の判断は、かかりつけの獣医師にご相談ください(動物病院を探すときは公益社団法人日本獣医師会のサイトが参考になります)。記録は2026年7月時点のものです。

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