犬の拾い食いをやめさせたいとき、まず変えられるのはリードの持ち方です。
もし口に入れてしまったら「出して」や「ちょうだい」で飲み込む前に口から出させることができれば難を逃れられるでしょう。これは埼玉県獣医師会の案内にある一節です。
我が家のコーギー、サラが地面の何かに口を向けたのは1歳前後、拾わなくなったのは2歳でした。2009年11月に迎えて2020年12月に見送るまでの、その1年ほどの話です。散歩のたびに下を向かれて困っている方に向けて書きました。飲み込んだあとの手当ては獣医療の領域なので、扱うのは口に入る前と、その直後までです。
本記事は2026年9月時点の記録です。引いた案内は2026年9月21日に確認しました。拾い食いへの反応も落ち着く時期も、その子ごとに開きがあります。このあと出てくる我が家のやり方は、案内の代わりに置けるものではありません。
✅ この記事でわかること
- 散歩中の基本として自治体が出している案内(リードを短く持つ・たまり水・電柱の付近)
- 口に入ったときに使う言葉(「出して」「ちょうだい」/埼玉県獣医師会)
- 飲み込んでしまったときに獣医師へ伝える4つ(何を・大きさ・量・経過した時間)
- 実際に飲み込まれている物の例と、屋外で使う薬剤についてのメーカーの注意
- 我が家が1歳から2歳までにやっていたこと(道具は足さず、視線と声かけとおやつ)
散歩中はずっとサラを見て、拾いそうなら声をかけていました
墨田区が犬の飼い主へ出している案内には、電柱の付近には伝染病の原因となる病原体がひそんでいることがあり、除草剤や害虫駆除剤などが散布されているかもしれない、とあります。そのうえで置かれているのが、散歩の際はリードを短く持ち、飼い犬が不衛生なたまり水をなめたり拾い食いをさせないよう気をつけましょう、の一文です。
我が家のサラが地面の物を口に入れようとしたのは、1歳前後の散歩中でした。すぐに気がついて注意したら、サラは食べませんでした。そのあとも何度か同じ場面があり、そのつど注意していました。
散歩中はずっとサラを見ながら歩き、少しでも拾いそうな雰囲気があったら「ダメ!!」と声をかけていました。今日の散歩から動かせるのは、視線の置き場所と、リードのどこを握るかです。道具を買い足すかどうかは、そのあとです。
| 時期 | サラの様子 | 私がしていたこと |
|---|---|---|
| 1歳前後(最初に気づいた日) | 散歩中に地面の物を口に入れようとした | すぐに気づいて注意した。サラは食べなかった |
| そのあと数回 | 同じ場面が何度かあった | そのつど注意した |
| 2歳ごろ | 拾おうとしなくなった | — |
拾おうとした物の種類、正確な回数、季節は、表に入れていません。ここに並べたのはサラ1頭のものです。散歩コースや落ちている物の量によっても、事情は変わります。
おやつで気を引けば、たいていは解決しました
おやつで気を引けば、たいていは解決しました。拾おうとした物から引き離すことばかりを考えるより、こちらへ気を向け直すほうが早い場面もあります。おやつはその手のひとつです。
迎える1年以上前から準備を始めた家ですが、拾い食いのために何かを買い足すことはしませんでした。道具を選ぶ前に、口に入る前に気づけている日がどれくらいあるかを、何日か数えてみてください。
用意できるのは、その子に合うものを一つはっきりさせておくことです。我が家で使っていたのはおやつでしたが、何に反応するかは犬によって違います。声で止まる子もいれば、向きを変えるだけで離れる子もいます。
渡す量と回数は、1日の食事全体に関わります。おやつを足せる量は、ふだんのフードと合わせて獣医師に確かめてください。あわせて、これは拾おうとしている物から気持ちを離すための手であって、拾い食いそのものを直す方法として書いているわけではありません。
実際に飲み込まれている物と、屋外で使われている薬剤
おもちゃ、布、紐、ビニール、木、石。それに、とうもろこしの芯、焼き鳥の竹串、果物の種、ティッシュペーパーといったものが、埼玉県獣医師会が出している誤飲の例です。散歩の途中で目に入るものが、いくつも混じっています。口に入ると中毒を起こしうる食べ物としてのネギ類、チョコレート、キシリトールも、同じ獣医師会の注意の対象です。どのくらいの量で体に何が起きるかは獣医師が判断する部分なので、ここでは名前までにします。
屋外で使う薬剤のほうは、メーカーが使う人に向けて注意を出しています。除草剤のラウンドアップの公式FAQには、散布当日は散布した場所にペットが入らないように注意すること、薬液がペットに付着しているようなら洗うこと、いつもと様子が違うようなら念のため獣医師に相談することが載っています。自宅の庭やまわりで使う日があるなら、犬を出す前にこの順番が来ます。
⚠️ 注意
拾い食いは、しつけの話であると同時に、飲み込んだあとの健康の話になります。道に落ちている物の中には、飲み込むと中毒や消化管のトラブルにつながるものがあります。
何を口に入れたのか分からないとき、飲み込んだ疑いがあるときは、様子を見ずにかかりつけの動物病院へ連絡してください。ここに書いたのは、口に入る前と、口に入った直後の場面までです。
口に入ったら「出して」「ちょうだい」
埼玉県獣医師会が挙げている「出して」「ちょうだい」は、口に入ってからの言葉です。拾い食いへの対応は、拾わせない場面と、口に入ってからの場面の2つに分かれます。
我が家が散歩でやっていたのは、前半のほうでした。拾おうとした瞬間に気づいて、その場で注意する。使っていたのは道具ではなく、こちらの視線と声です。散歩に使う首輪やハーネスは別の理由で選んでいて、拾い食い対策として足したものはありません。
何度か繰り返すうちに、サラは拾おうとしなくなりました。ただし、注意したから拾わなくなったのかどうかまでは分かりません。時期が来て落ち着いただけかもしれず、そこは切り分けられていません。
止めるときに使う言葉は、名前とは別にしておくほうが扱いやすくなります。拾おうとした物を取り上げる場面が、名前と結びつくことがあります。名前がその合図になってしまうと、呼んでも来ない場面が増えることがあります。名前の呼び方については、「おいで」で来ない日がある|外では必ず、室内ではときどきのほうに公的機関の案内を引いてあります。
首輪とハーネスをどちらにするかで揉めた話は 犬の首輪とハーネスどっち|両方買って走り方で決めました で書きました。
飲み込んでしまったら、獣医師に伝えるのは4つ
埼玉県獣医師会がすすめているのは、自己判断せずにできるだけ早く動物病院を受診し、獣医師の判断を仰ぐことです。そのときに、何を飲み込んだのか、大きさ、量、飲み込んでからどのくらいの時間が経っているかが分かれば対処がスムーズに行えるので、獣医師に伝えてほしい、と書かれています。誤食した物のパッケージを持参するよう案内している箇所もあります。
この4つは、慌てている場面ではなかなか出てきません。口に入った物と同じ物が手元に残っているなら、それも持って行けます。時間だけは後から戻せないので、気づいた時刻を最初にメモしておくと、あとの3つを思い出す間ができます。
散歩の外で、家の中の食べ物に手が届いてしまった日のことは、留守番の日に片づけた2つ|大根を半分かじられてから変えた置き場所に分けて置きました。
拾い食いには声をかけ、木の枝は飽きるまで咥えさせていました
2歳くらいまでのサラは、散歩のあいだ木の枝を咥えて歩いていました。自分の体長くらいある長い枝の日もあり、楽しそうに見えたので、飽きるまでそのまま歩かせていました。
ただ、枝を咥えさせることを勧めているわけではありません。折れて口の中を傷つけることもあるため、何を咥えているのかは見ておく必要があります。口の中や食べ方に気になる様子があれば、動物病院で確認してください。
拾わなくなったのは2歳のころです。判断の材料は単純で、拾おうとしなくなったから、それだけでした。2歳というのは、サラ1頭で起きたことです。落ち着く時期の幅は広く、この月齢をよその子に当てはめないでください。
📋 次の散歩でできること
上の4つは公的機関の案内をもとに、下の4つは我が家の散歩をもとに挙げた項目です。
- ☐ リードを短く持ち、たまり水をなめさせない
- ☐ 口に入れてしまったら、「出して」「ちょうだい」で飲み込む前に口から出させる
- ☐ 飲み込んだ疑いがあるときの連絡先を、すぐ開けるところに控えておく
- ☐ 受診のときに伝える4つ(何を・大きさ・量・飲み込んでからの時間)を、その場で口に出して確かめる
- ☐ 散歩のあいだ、犬から目を離さずに歩く
- ☐ こちらへ関心を向け直せる物を、散歩に1つ持って出る
- ☐ おやつを足せる量は、ふだんのフードと合わせて獣医師に確かめておく
- ☐ 咥えて歩くだけの物と、飲み込もうとする物を分けて見る
✅ まとめポイント
- 散歩の際はリードを短く持ち、たまり水をなめたり拾い食いをさせないよう気をつける(墨田区)
- 口に入れてしまったら「出して」「ちょうだい」で、飲み込む前に口から出させる(埼玉県獣医師会)
- 飲み込んだら自己判断せず動物病院へ。伝えるのは、何を・大きさ・量・飲み込んでからの時間の4つ
- 誤飲の例には、おもちゃ・布・紐・ビニール・木・石のほか、とうもろこしの芯や焼き鳥の竹串が挙がっている
- 我が家が気づいたのは1歳前後、拾わなくなったのは2歳。使ったのは道具ではなく、視線と声かけとおやつ
- 注意したから拾わなくなったのかどうかは、切り分けられていない
- 咥えて歩くだけの枝は止めずにいた
- 落ち着いた時期も、そこへ至る道筋も、犬によって別々です
次の散歩では、リードを握る位置を手前に寄せてみてください。口に入れてしまったときにかける言葉は、玄関を出るまでに一度、声に出して言ってみてください。
拾い食いは、飲み込んだあとの話になると獣医療の領域です。ここに書いたのは口に入る前後の場面で一飼い主がやっていたことで、しつけの専門家や獣医師による助言ではありません。誤飲や中毒が疑われるとき、拾い食いが長く続くときの判断は、かかりつけの獣医師にご相談ください。動物病院の情報は公益社団法人日本獣医師会のサイトにまとまっています。本文で引いた誤飲の例と、口に入ったとき・飲み込んだときの案内は公益社団法人 埼玉県獣医師会「あ~っ、飲んじゃった!」、散歩中の注意は墨田区「犬の飼い主の方へ」によるもので、2026年9月21日に確認しました。除草剤の注意はラウンドアップ公式FAQで、2026年9月21日に確認したものです。我が家の記録は2026年9月時点のものです。


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