マンションで犬を迎えるとき、最初に読んでおくのは管理規約です。我が家は2008年、物件を買う前に規約を確かめました。そこに書かれていた犬の決まりは3つでした。
その3つと、共用部で11年続けていたこと、そのうえでサラが吠えた場面を書きます。読み手として考えているのは、これから集合住宅で犬を迎える方です。我が家のサラは、ほとんど吠えない子でした。11年で近隣からの苦情はゼロでしたが、その理由までは言い切れません。
この記事は、吠える子を静かにさせる方法ではありません。しつけの資格はなく、吠えに困った経験そのものがないからです。書けるのは、2009年11月から2020年12月までの11年、ペット可の分譲マンションでサラと暮らした側の記録です。
本記事は2026年9月時点の記録です。吠える回数や場面には個体差が大きく、サラ1頭の様子が他の子に当てはまるわけではありません。
✅ この記事でわかること
- 我が家のマンションの管理規約にあった犬の決まり3つ(頭数・大きさ・共用部の移動)
- 共用部は抱っこ、シニアからはカート。エレベーターは先に人が乗っていたら見送っていたこと
- 11年で苦情がゼロだったことと、その心当たり
- ほとんど吠えなかったサラが、それでも吠えた場面と、そのとき返していた言葉
管理規約の犬の決まりは3つ。物件を買う前に読んでいました
我が家が住んでいたのは、ペット可の分譲マンションでした。管理規約に書かれていた決まりで覚えているのは、下の囲みの3つです。
💡 我が家のマンションの決まり(管理規約)
- 頭数は2頭まで
- 大きさは中型犬まで
- 共有部分では抱っこ、もしくはカートに乗せる
この3つ目があったので、玄関を出てから建物の外に出るまでは抱っこでした。シニアになってからは、家の中からカートに乗せていました。
この規約を読んだのは、2008年に物件を買う前です。住んでから気づいた決まりは、特にないままでした。
エレベーターに先に人が乗っていたときは、見送って次を待ちました
共用部の移動で続けていたのが、もう1つあります。エレベーターに先に人が乗っていたら、そのまま見送って次を待ちました。これは我が家がそうしていた、というだけです。
サラは10キロ弱あったので、抱えて歩くのは軽くありませんでした。それでも、サラの安全が最優先だったので、気になりませんでした。
これから集合住宅で迎える方は、入居の前に、頭数と大きさの制限、それに共有部分での移動方法を読んでおきます。住み始めてから個人で変えられる部分ではありません。抱えて移動することになる場合は、成犬になったときの体重を、迎える前に迎え入れ先へ聞いておきます。
住まいを選び直したときの経緯は ペット不可の家を売って住み替えた5年|コーギーのための物件選びで捨てたもの を別に立てました。
11年で苦情はゼロでしたが、理由までは言い切れません
11年のあいだ、近隣から苦情を受けたことは一度もありません。
心当たりを聞かれれば、部屋の中でほとんど吠えなかったことが大きかったのだろうと思います。こまめに掃除をしていたので匂いも出ていなかったのではないか、とも思っています。ただ、どちらも私の推測です。掃除をすれば苦情が来ない、とは書けません。
そもそも、隣や下の階にどなたが住んでいて、どのくらい音が届いていたのかを確かめていません。建物の造りや階数、隣の住戸との距離によって、同じことをしても結果は変わります。
ほとんど吠えなかったサラが吠えた日は、まず理由のほうを探します
よく吠える子は珍しくありませんし、吠えるかどうかが飼い主の努力の量で決まるわけでもありません。ここに並べたことをやれば吠えなくなる、という話ではないのです。
吠えたときは必ず何かがあったときでした。理由もなく吠え続ける場面が、記憶に残っていません。
吠えた日にしていたのは、静かにさせることではなく何が起きたのかを確かめるほうでした。吠えたという行動より、その前後に何があったかを見ておきます。
といっても理由がいつも見つかるわけではなく、分からずじまいだった日もあります。
夜中や早朝に吠えたのは、地震があったときくらいでした。それ以外の時間帯に、家族や近隣を起こすような声を出した記憶がありません。
ただ、その地震がいつで、どのくらいの揺れで、何度あったのかは記録に残っていません。書けるのは「地震のときくらい」までです。夜中に吠えた日があったら、時刻と、そのとき外で何が起きていたかを一緒に書き留めてください。
| 場面 | 我が家のサラの様子 | そのとき私がしたこと |
|---|---|---|
| 家の中(インターホン) | 知らせてくれる感じで吠えた | 「教えてくれてありがとう。大丈夫だよ」と声をかけた |
| 家の中(それ以外)・散歩中 | ほとんど吠えなかった | — |
| 海(何度か行った) | 波に吠えながら走った | —(記録なし) |
| 夜中・早朝 | 吠えたのは地震があったときくらい | —(記録なし) |
| 理由が分からないとき | 何かを感じている様子だった | 「サラちゃん、どうした?」と声をかけた |
右の欄に「—」が並ぶのは、その場面で何をしたかの記録が残っていないためです。埋めずに空けてあります。これはサラ1頭ぶんの記録です。声がよく出る子と暮らしている家は多く、そのことが、飼い主の関わり方が足りないという意味になるわけでもありません。
インターホンで吠えたときは「教えてくれてありがとう」と声をかけます
家の中でサラが吠えたのは、インターホンが鳴ったときでした。知らせてくれる、という感じの吠え方です。
そのとき私がしていたのは、叱ることでも黙らせることでもありません。原因がこちらに分かっているので、「サラちゃん、教えてくれてありがとう。大丈夫だよ」と声をかけていました。
インターホンで吠えたときに先にやるのは、静かにさせることではなく、来たのが誰かを確かめることです。
原因が分からないまま吠えた日の「サラちゃん、どうした?」
原因が分からないまま吠えた日は、いつも「サラちゃん、どうした?」と声をかけていました。
迎える1年以上前から住まいも動物病院も決めていたのに、吠えへの備えだけは何もしていません。防音の道具も、しつけ教室への相談も、検討した記憶がないのです。困る場面が来なかったからで、選んだ結果ではありません。備えないまま11年が過ぎた以上、同じやり方を人に勧める材料は我が家にありません。近隣への心配が先に立つなら、吠えることを前提にした準備のほうを先に調べてください。
何度か行った海では、波に吠えながら走っていたので、これは別に数えます
河川敷をほぼ毎日歩いていましたが、散歩中にすれ違う人や犬へ声を出した記憶がありません。
例外が海です。何度か連れて行ったところ、サラは寄せてくる波に向かって吠えながら走るのが好きでした。困って出している声ではないことは、見ていれば分かりました。海の場所も回数も、いまとなっては書けません。
インターホンのときの声と、海で走りながら出る声を同じ「吠え」として数えることは、私にはできませんでした。困りごととして数える前に、そのとき犬が何をしていたのかを見ておきます。
ただし、楽しさから出ている声でも、周りには吠え声として届きます。人や犬の多い場所では距離を取るほうがよく、犬を連れて入れる海辺かどうかも場所ごとに決まりが違います。出かける前に、その場所の案内を確認してください。
ドッグランの入口でも、一声だけ出していました
もう一つ、ドッグランの入口でも決まって声が出ました。ドアを開けて一歩入ると、必ず一度「ワン!」と吠えてから歩き出す。初めて行った日からそうでした。本人なりの挨拶なのだろうと勝手に解釈していただけで、本当のところは分かりません。
家では吠えないことに安心しながら、海やドッグランで声が出るのは面白がって見ていました。片方は近隣への心配につながり、もう片方はその日の楽しさとしか結びついていません。分けていたのは犬ではなく私の側です。減らしたいのがどの場面の声なのかを、先に言葉にしてみてください。
入口での一声については ドッグランデビュー|社会化が完了してから連れて行った我が家の判断 が受け持っています。
⚠️ 注意
吠える回数が急に増えたとき、これまで吠えなかった時間帯に吠えるようになったときは、体調の変化が背景にあることもあります。回数が変わった日付をメモして、かかりつけの獣医師に見せてください。
📋 迎える前に確かめること/吠えた日にできること
- ☐ (迎える前)頭数と大きさの制限を読んでおく
- ☐ (迎える前)共有部分での移動方法を管理規約で確かめる
- ☐ (迎える前)抱えて移動するなら、成犬になったときの体重を迎え入れ先に聞いておく
- ☐ 吠えた場面と時刻を、その日のうちにメモしておく
- ☐ インターホンで吠えたら、静かにさせる前に来客のほうを確かめる
- ☐ 原因が分かったら、その場で声をかけて終わりにする
- ☐ 夜中や早朝に吠えた日は、外で何が起きていたかを一緒に書き留める
- ☐ 吠える回数が急に増えたときは、しつけの前に獣医師に相談する
雷や花火の日に記憶に残っているのは、吠える姿ではなく、耳を動かしながら部屋を行き来する姿のほうでした。その日の過ごし方は 雷と花火が苦手だったサラ|怖がる日に我が家がした3つの対応 のほうです。
✅ まとめポイント
- 管理規約の犬の決まりは3つ(2頭まで・中型犬まで・共有部分は抱っこかカート)。物件を買う前に読んでいた
- 共用部は抱っこ、シニアからはカート。エレベーターは先に人が乗っていたら見送った
- 苦情はゼロだが、理由は言い切れない
- サラはほとんど吠えず、吠えたときは必ず何かがあったとき
- 家の中で吠えたのはインターホン。「教えてくれてありがとう」と返していた
- 海では波に吠えながら走った。困って出している声とは別に見ていた
- 夜中や早朝に吠えたのは、地震があったときくらい
- 持ち帰る判断軸:規約の3つは、住んでからではなく物件を決める前に読む。我が家は買う前に読み、住んでから気づいた決まりは特になかった
集合住宅での近隣との関係は、吠えた日の対応より前に、規約を読む段階から始まっています。3つの決まりを入居前に確かめておけば、住み始めてから迷う場面が減ります。我が家が続けたのは、そこに書いてあったとおり、共有部分では歩かせない、その一点に限られます。
ここまで、獣医師でもドッグトレーナーでもない一飼い主の記録です。吠え方には個体差があり、しつけを指導するものではありません。吠え方や回数の変化に気になる点があるときは、かかりつけの獣医師にご相談ください(動物病院探しは公益社団法人日本獣医師会のサイトが参考になります)。ペット飼育の細則は物件ごとに異なります。管理規約の内容は管理組合・不動産会社へご確認ください。標準管理規約は国土交通省のサイトに掲載されています。記録は2026年9月時点のものです。


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