朝に家を出て、帰り着くまでおよそ10時間。その間、サラは一頭で家にいました。これから迎える方にとって、ここが一番の引っかかりになりやすい部分です。我が家も同じでした。
私は獣医師でもブリーダーでもなく、平日に家を空ける側の飼い主です。コーギーのサラと暮らした11年(2009年11月〜2020年12月)のうち、ここに書くのは留守番の10時間の中だけ。長い時間ひとりにすることが不安な方に向けて、居場所の決め方と、出発前にやっていた手順を並べます。
どこまで任せられるかは、その子の性格・住まいの作り・家を空ける時間で変わります。これから書くのはサラ1頭の運用記録で、同じようにすることを勧める記事ではありません。
✅ この記事でわかること
- 平日の留守番が10時間だった我が家の実際
- 居場所をサークル → リビング → 完全フリーと変えた順序
- 出かける前にやっていた2つ(水の確認と、自動給餌器のセット)
- 見守りカメラを使っていなかったこと
平日の留守番は10時間ありました
平日にサラが一頭で過ごす時間は、およそ10時間でした。朝に家を出て、夕方に帰り着くまで。この長さを数字にして見たのは、あとになってからでした。
短くする工夫は、我が家にはできませんでした。だから時間そのものを動かすのではなく、その10時間をどう過ごしてもらうかに手をかけることにしました。留守番が3時間で済むご家庭と10時間のご家庭では、考えるべきことがそもそも違ってきます。
預け先や、日中に立ち寄ってもらえる相手を確保できるご家庭なら、その時間そのものを短くできないかを先に見てください。我が家にはその選択肢がなかった、というだけです。
先に書いておくと、留守番中のトイレと鳴き声については記録が残っておらず、本記事では扱いません。書けるのは、居場所と出発前の手順の2つです。
居場所は年齢で3段階に変えた
いちばん大きく変えたのは、留守番中にサラがいられる範囲です。二度に分けて広げました。
| 時期 | 留守番中にいた場所 |
|---|---|
| 〜2歳ごろ | サークルの中 |
| 2歳以降 | リビングまで |
| 3歳以降 | 完全フリー |
この年齢は、あとから振り返ったときの区切りです。なぜちょうどこの時期だったのかまでは、記録に残していません。ただ、月齢ではなく、指示を理解して行動できるようになってきたかを見ていました。そのときの様子はサラの1日のスケジュール|朝5時の散歩催促から始まる11年の生活リズムに書いています。
サークルの木枠を、かじっていた
1歳になる前のサラは、サークルの木の枠をかじっていました。床は足腰のために全面タイルカーペットにし、迎える準備には1年以上かけました。それでも、一頭で過ごす時間の長さだけはどうにもできませんでした。留守番の10時間を思うたび、そこを突きつけられていました。環境を整えるときは、物の配置だけでなく、その時間の長さ自体も一度見てみてください。
⚠️ 注意
範囲を広げる前に、上れる場所・落ちる場所を先に減らしておく必要があります。我が家はソファやベッドに上れない状態にしたうえで、部屋を開けていました。
かじれるものの種類も、範囲を広げれば増えます。木や布をかじる様子が見られるときは、破片を飲み込む心配もあります。留守番中は誰も見ていられないぶん、かじられて困るものを手の届く範囲に置かないでください。飲み込んだ可能性があるときは、時間を置かずかかりつけの獣医師に連絡してください。
出かける前に確認していたのは、水と食事の2つ
家を出る前に必ず確認していたのが、水の量です。帰宅までの10時間、足りなくなっても誰も足せません。水入れは大きめの容器にして、直射日光が当たらず、こぼれても掃除しやすい場所に置いていました。この確認は飛ばさないようにしていました。外にいる間の気持ちが、ずいぶん違いました。ただ、これで落ち着くのは出かける側で、10時間が短くなるわけではありません。
もうひとつが、自動給餌器をお昼と夕方の2回分セットしておくことです。帰宅する時間が不定期だったので、サラの夕食の時間までに帰り着けない日がありました。間に合わなかった日はそちらから食べてもらい、帰り着けた日は使わずに、ごはん皿へ盛り直していました。夕ご飯の時間そのものは、いつもの流れのままでした。
一方で、見守りカメラは使っていませんでした。今は室内の様子を確認できる方法もあります。我が家が使わなかったことを、使わなくていい理由として読まないでください。何が起きているか分かるほうが安心できる方には、その安心を取る形が合っています。
室温だけは季節を問わず手を入れていましたが、暑さ寒さの話は本記事では扱いません。エアコンの運用と電気代は留守番中のコーギーに年中エアコン|共働き家庭の電気代と熱中症対策で触れています。
よくある質問
サークルから出す時期は、どう決めましたか
年齢を基準に決めたわけではありません。見ていたのは、指示を理解して行動できるようになってきたかどうかです。ただ、なぜちょうどその時期だったのかまでは記録に残しておらず、あとから振り返ると2歳ごろと3歳ごろが区切りになっていた、という順序です。最初から3年かけて広げようと計画していたわけでもありません。ここは個体差の大きい部分だと思います。月齢だけで決めず、その子が留守番中にどう過ごしているかを見ながら判断してください。間取りによっては、リビングだけで区切ること自体が難しい住まいもあるはずです。
帰宅したとき、サラはどんな様子でしたか
興奮して走り回りながら迎えてくれました。まっすぐこちらに来るというより、部屋から廊下へと走り回るような勢いです。ただ、この様子を「10時間の留守番が平気だった証拠」として読むことはできません。10時間をどう過ごしていたかは、帰宅後の数分を見ても分からないからです。喜んで迎えてくれることと、留守番の時間は短いほうがいいことは、両立します。同じように走り回って迎える子でも、その前の時間の過ごし方まで同じとは限りません。
✅ 明日の朝からできること
- ☐ 出かける前に、水の量が帰宅までもつか見る
- ☐ 水入れを一回り大きいものに替える
- ☐ 自動給餌器をセットしておく(帰りが遅れた日のぶん)
- ☐ かじられて困るものを、手の届く範囲から片づける
- ☐ 上れる場所・落ちる場所を先に減らす
- ☐ 範囲を広げるときは、家中ではなく一部屋から

めるる
居場所をどこまで広げるかは、すぐには決められませんでした。先に手がつくのは、水の量を見ることと、食事の段取りです。
この記事で書けるのは、居場所と出発前の手順までです。留守番の時間の長さも、家の作りも、ご家庭ごとに違います。中身はサラ1頭・2009年から2020年までの記録で、10時間の留守番を勧めるものではありません。長時間の留守番が負担になっていないかの判断は、かかりつけの獣医師にご相談ください。受診先の候補は公益社団法人日本獣医師会のサイトに載っています。記録の時点は2026年7月です。
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11年やっても、10時間という数字には慣れませんでした。二度に分けて広げ、朝の確認だけは最後まで省かなかった。私にできたのは、その2つでした。


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