夏のピーク(7〜9月頃)の電気代は、月15,000円〜18,000円でした。エアコン2台を24時間つけっぱなしにしていた分です。共働きで日中は家を空けていたので、留守番中のサラを暑さから守るには、これが一番現実的な方法でした。11年間、ほぼこの運用のまま変わっていません。
なぜ24時間つけっぱなしにしたのか
以下は獣医師でも住宅の専門家でもない、一共働き家庭の運用記録です。コーギーは、表面の硬い毛と内側の柔らかい毛を持つダブルコート種です。もともとイギリスの牧畜犬で、寒さに強い体の作りをしていると言われています。裏を返せば、日本の高温多湿の夏は得意な環境ではありません。
実際、サラは人間が思う以上に暑そうにしていました。室温が「人間にはちょっと暑いかな」というレベルでも、ハァハァと口で呼吸して、床にぺたっと伸びてしまう。犬は人間のように全身で汗をかいて体温を下げられず、主にパンティングと肉球など限られた場所からの放熱で調整していると言われます。湿度が高い日はその効率も落ちます。
「外出時だけ切る」「タイマー運用にする」といった節電も検討しました。ただ、真夏の室内は数時間で危険な温度まで上がる可能性があります。外出先で「もし今、家の中が危険な温度になっていたら」と想像してしまうと、仕事にも買い物にも集中できません。それなら電気代という形でリスクを買い取ったほうが、自分にとってもサラにとっても穏やかだ、と整理しました。
⚠️ 注意
犬の熱中症は、初期サインを見逃すと急速に重症化する傾向があります。ハァハァと激しい呼吸が続く、よだれが大量に出る、ぐったりして反応が鈍いといった様子が見られたら、自己判断で様子を見ず、早めにかかりつけの獣医師にご相談ください。
我が家の運用と、実際の電気代

| 項目 | 夏期(7〜9月頃) | それ以外の季節 |
|---|---|---|
| 稼働時間 | 24時間つけっぱなし | 必要に応じて稼働(年中使用) |
| 稼働台数 | リビング+主人の仕事部屋の2台 | 主にリビング1台 |
| 電気代の目安 | 月15,000円〜18,000円 | 夏期より低め |
| 補助 | リビングにファン併用 | 基本エアコンのみ |
地域・住戸の広さ・エアコンの機種や年式・契約プランで金額は変わるので、あくまで一例です。それでも、迎える前の家計シミュレーションに「夏の冷房費」を項目として入れておく材料にはなると思います。
冷気は、床まで届かないことがある
エアコンの冷気は天井近くにとどまりやすく、犬が過ごす床面とは温度差ができます。だからリビングではファンを回して、空気をかき混ぜていました。設定温度を下げるより、これのほうが効いた実感があります。
もう一つは、ドアの開け方です。主人の仕事部屋は玄関のすぐそばにあり、そこのエアコンをつけておくと、ドアの開き具合によって玄関側にも涼しい空気が流れ込みます。開閉の具合を変えるだけで、家の中の「涼しいゾーン」のつながり方が変わりました。
それでもサラは、玄関の石張りへ行った

エアコンを2台動かしていても、夏のサラは「もっと涼しい場所」を自分で探していました。一番のお気に入りが、玄関の石張りの上です。何度もリビングから廊下へ歩いていって、お腹を石にぴったりつけて、半分目を閉じている。あの姿は今でもよく思い出します。
その様子を見て、「エアコンを効かせているから大丈夫」という私の前提が一度崩れました。冷えた空気を室内に入れていても、サラの体が求めていたのは冷たい床に直接触れる感覚だったのかもしれません。サラが快適だと感じる環境と、私が快適だと思い込んでいた環境は別物だった。毎年の夏のたびに、サラの行動が私の前提を修正してくれていたのだと思います。
サラが玄関に通うと気づいてからは、主人の在不在に関係なく、夏は仕事部屋のエアコンも常時稼働させました。玄関エリアが少しでも涼しくなるように、という理由です。
今でも考える、タイルカーペットとの両立
足腰を守る目的で、廊下とリビングには全面タイルカーペットを敷いていました。この判断自体は今でも間違っていなかったと思っています。ただ、サラが玄関の石張りばかりに寝に行っていたことを思うと、カーペットの上では涼が取りにくかったのかもしれない、という気持ちは残っています。
たとえばリビングの一角だけ夏はカーペットを外して、ひんやり素材のクールマットを置く。そういう選択肢もあったはずです。当時は安全対策のほうに意識が振り切れていて、季節ごとの快適性まで組み立てる余裕がありませんでした。
よくある質問
24時間つけっぱなしにする必要はありますか
住環境と気候によります。我が家は留守番時間が長かったのと、ダブルコート種であることを踏まえて24時間運用を選びました。マンションの構造・日当たり・地域の気温で必要な稼働時間は変わります。一日のうち最も室温が上がる時間帯の温度計を確認したうえで、安全マージンを取って判断するのがおすすめです。上階や西日の当たる部屋は、想像以上に上がることがあります。
停電やエアコン故障に備えていましたか
正直、当時はそこまでの備えができていませんでした。一度、夏の暑い日にエアコンが急に効かなくなり、慌てて修理を手配したことがあります。サラを一時的に涼しい場所へ移動させながら対応しましたが、あのときは肝が冷えました。これから迎える方には、エアコンの点検時期を夏前に意識しておくことと、いざというとき犬を連れて行ける涼しい場所(実家・ペットホテル・車のエアコンなど)を頭に入れておくことをおすすめします。

めるる
エアコンを2台つけても、サラは自分で「もっと涼しい場所」を探していました。犬の快適は人間の快適とは別物だと、あの後ろ姿に教えてもらった気がします。
電気代は安くありませんでした。それでも、留守番中のサラの安心と引き換えなら納得できる金額です。夏のお世話で何を優先するかを先に決めておくと、毎年迷わずに済みます。
【この記事の数字について】本文の電気代は2009〜2020年の我が家の実績で、現在の料金水準を示すものではありません。地域・住戸・機種・契約プランで大きく変わります。犬の熱中症や夏の体調管理に関する個別の判断は、かかりつけの獣医師にご相談ください。熱中症の予防に関する一般的な情報は環境省「熱中症予防情報サイト」で公開されています。2026年7月時点の記録です。
この運用の土台になった住まい選びについては、ペット不可の家を売って住み替えた5年|コーギーのための物件選びで捨てたものに書いています。


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