当サイトは、筆者夫婦がコーギー「サラ」と11年間(2009年11月〜2020年12月)共に暮らした実体験をもとに、言葉を話せないサラが上目遣いや鳴き声で気持ちを伝えてきた場面を振り返りながら、愛犬のちょっとした仕草の意味を知りたい読者の方向けに整理しています。獣医師やブリーダー、ペットショップ事業者ではなく、あくまで一般飼い主の体験と記録をもとに発信しています。
本記事は2026年7月時点の情報です。
愛犬が何を訴えているのか分からず、もどかしい思いをしたことはありませんか。犬は言葉を話せません。それでも、我が家のサラは上目遣いや鳴き声で、何を求めているのかを不思議と伝えてくれる子でした。ご飯が欲しいとき、構ってほしいとき、散歩に行きたいとき、遊んでほしいとき。仕草をよく見ていると、その違いが少しずつ分かるようになっていったのです。
この記事では、サラが上目遣いと鳴き声でどんなことを伝えようとしていたのか、当時の様子をそのまま振り返ります。愛犬のちょっとした仕草の意味を知りたい方の参考になれば嬉しいです。
✅ この記事でわかること
- サラが上目遣いで伝えてきた「ご飯・構って・散歩・遊び」の4つのお願い
- 前足トントン・顎を乗せる・おもちゃを持ってくる、仕草ごとの意味の違い
- 室内の警戒吠えと、犬同士の挨拶吠えの使い分け
- ドッグランの一声と、近所の仲良しの犬への挨拶吠えの違い
- コーギーの牧羊犬としての本能を感じた瞬間
上目遣いで伝えてきた「4つのお願い」
サラは、何かを訴えたいときによく私を上目遣いで見つめてきました。声を出すわけでもなく、ただじっと見上げてくるだけなのですが、不思議とその意味が伝わってくるのです。あの瞳で見つめられると、こちらの手が止まってしまうことがよくありました。
ご飯・構って・散歩・遊んでほしい、を上目遣いで訴えていた
私のサラの場合、上目遣いで訴えてくる内容は主に4パターンありました。お腹が空いてご飯が欲しいとき、構ってほしくて甘えたいとき、外に出て散歩に行きたいとき、そしておもちゃで遊んでほしいとき。同じ「見つめる」という行動でも、その場の状況や体の動かし方が少しずつ違っていました。
慣れてくると、何を求めているのかが分かるようになっていったのです。もちろん、上目遣いの意味の読み取り方には個体差があると思います。すべての犬が同じように分かりやすく気持ちを伝えてくれるとは限りません。
コーギーの一般的な傾向としても、飼い主をよく観察して要求を伝えようとする賢さがあると言われることがありますが、これも子によって差があるはずです。私の場合は、日々一緒に過ごす中で、サラなりの伝え方のパターンを少しずつ覚えていっただけなのだと思います。
前足トントン・顎を乗せる・おもちゃを持ってくる、仕草ごとの意味を覚えていった
お腹が空いてご飯が欲しいときは、上目遣いに加えて、前足で私の脚をトントンと叩いてくるのがサラの合図でした。構ってほしいときは、上目遣いのまま私の脚に顎をそっと乗せてくることが多く、遊んでほしいときは、足元までお気に入りのおもちゃを持ってきて、上目遣いでこちらを見上げるのが定番でした。
主人に「今、前足でトントンしてるの、お腹すいたサインだよね」と聞かれて初めて、私はそれぞれの仕草にちゃんと意味の違いがあることに気づきました。それまでは「なんとなく分かる」というだけで、言葉にして整理したことがなかったのです。仕草を一つひとつ切り分けて見るようになってから、サラとのやり取りが以前よりずっとスムーズになっていったように思います。
皆さんも、愛犬の仕草をひとつずつ切り分けて見てみると、新しい発見があるかもしれません。
| 訴えたいこと | 上目遣い+仕草 | 我が家の対応 |
|---|---|---|
| ご飯が欲しい | 上目遣い+前足で脚をトントン | 時間に余裕があれば早めにご飯を用意 |
| 構ってほしい | 上目遣い+脚に顎を乗せる | 少し撫でたり声をかけたりする |
| 散歩に行きたい | 上目遣い+玄関やリードの方を見る | 都合がつけば早めに散歩へ |
| 遊んでほしい | おもちゃを足元に持ってくる+上目遣い | 数分だけでも一緒に遊ぶ |
鳴き声の使い分け|室内の警戒吠えと、犬同士の挨拶吠え
上目遣いだけでなく、サラは鳴き声でも色々なことを伝えてくれました。同じ「ワン」でも、場面によって意味がまったく違うことに気づいたのは、一緒に暮らし始めてしばらく経ってからのことです。
チャイム・気配・雷花火への反応|室内での警戒吠え
室内での鳴き声は、主に「警戒」の意味合いが強いものでした。チャイムが鳴ると、サラは必ず「ワン」と吠えて、音が鳴っていることを教えてくれました。ドアの外に誰かの気配を感じたときも、同じように警戒モードで吠えることが多かったです。
花火や雷が鳴っているときも鳴き声を出すことがありましたが、これは警戒というより「怖い」という気持ちの表れだったように思います。雷や花火の日にサラが見せていた具体的な様子と、我が家がしていた対応については、別記事「雷と花火が苦手だったサラ|怖がる日に我が家がした3つの対応」で詳しくまとめていますので、気になる方はそちらもご覧ください。
ドッグランの「ワン!」と、近所の仲良しの犬への挨拶吠え
屋外での鳴き声は、室内とはまた違う意味を持っていました。サラは、ドッグランに入る瞬間、必ず「ワン!」と一声挨拶する習慣がありました。この恒例については、ドッグランデビューについてまとめた別記事「ドッグランデビュー|社会化が完了してから連れて行った我が家の判断」で詳しく振り返っていますので、興味のある方はそちらをご覧ください。
一方で、散歩中に聞こえる車の音や、そのほかの屋外の生活音には、サラはほとんど吠えることがありませんでした。むしろ静かに聞き流している子だったのですが、唯一の例外が「仲良しの犬に出会ったとき」でした。近所の散歩中に気の合う犬を見つけると、サラは「わんわん」と声を出して挨拶することがよくあったのです。
この「仲良しの犬」の中でも特に忘れられないのが、1〜2歳の頃に親友になったイタリアングレーハウンドです。近所の河川敷やドッグランで一緒にかけっこを楽しんだ二頭の交流については、別記事「1〜2歳のサラがドッグランで親友になったイタリアングレーハウンド|多犬種交流の記憶」で詳しく振り返っていますので、興味のある方はそちらもご覧ください。
あの「わんわん」という声を初めて聞いたときは、正直少し驚きました。普段は物音一つで反応しない子が、相手の犬を見た瞬間だけ声を出すのです。犬同士にしか分からない挨拶の作法があって、サラなりの「こんにちは」を伝えているのだろうと、私は勝手に受け止めていました。サラは犬同士のコミュニケーション力が高い犬だったのだと、今でも思っています。
⚠️ 注意
室内での警戒吠えは、集合住宅では近隣トラブルにつながる可能性があります。我が家のサラの場合は、吠えた後に「大丈夫だよ」と声をかけて落ち着かせる練習を重ねていました。吠え癖が強い、長時間鳴き止まないといった場合は、自己判断で様子を見続けず、獣医師やドッグトレーナーに相談することをおすすめします。
| 場面 | 鳴き声の意味 | 我が家の対応 |
|---|---|---|
| チャイム | 警戒・知らせ | 「大丈夫だよ」と声をかけて落ち着かせる |
| ドアの外の気配 | 警戒 | 様子を見て安全を確認 |
| 雷・花火 | 怖い(詳細は別記事) | 安心できる居場所へ誘導 |
| ドッグラン入場時 | 挨拶(詳細は別記事) | 見守るだけ |
| 仲良しの犬との遭遇 | 挨拶(詳細は別記事) | 微笑ましく見守る |
牧羊犬の血が騒ぐ?コーギーの本能を感じた瞬間
私はサラと暮らす中で、時々「これは牧羊犬の本能なのかもしれない」と感じる瞬間がありました。コーギーは、もともと牧羊犬として活躍していた犬種だと言われています。
初めての場所でも物怖じしない好奇心
サラは、頭の回転が速く好奇心旺盛な性格でした。初めて行く場所でも怖がる様子を見せることはほとんどなく、鼻をひくひくとさせながら、むしろ興味津々で楽しそうに歩き回っていたのです。
車で遠出した先で見慣れない動物に遭遇したときも、サラは物怖じせず、耳をピンと立てたまま、じっと相手を観察していたことがありました(このときの様子は、別記事「車で遠出した先での未知との遭遇|柵越しに馬を見たサラがフリーズした日」で詳しく振り返っています)。
好奇心の強さには個体差があると思いますが、コーギーの一般的な傾向としても、牧羊犬として物事に臆さず対応する気質を受け継いでいると言われることがあります。私のサラの場合は、たまたまその気質が色濃く出ていたタイプだったのだと思います。
💡 ポイント
コーギーはウェールズ原産の牧羊犬で、牛の脚元に軽く働きかけながら群れを誘導していたと言われる犬種です。追いかける動きへの本能的な好みは、こうした犬種の背景と関係していると言われることがありますが、個体差もあるため、あくまで一つの見方として捉えるのがおすすめです。
追いかけっこは好き、追われるのは嫌い|牧羊犬の習性として
犬同士でじゃれ合うとき、サラには一つのはっきりした好みがありました。相手を追いかけるのは大好きなのに、自分が追いかけられるのは苦手だったのです。相手の犬を追いかけて回っているときは、尻尾を大きく振りながら本当に楽しそうな走り方をしていましたが、逆に追い回されると、途中でぴたりと足を止めて怒ったような素振りを見せることがありました。
この好みには個体差があると思いますし、追われるのも平気な犬はたくさんいます。私のサラの場合は、たまたま追う側でいたい気持ちが強いタイプだったのだと思います。
コーギーの一般的な傾向としても、牧羊犬として群れを追い立てる役割を担ってきた歴史があり、追う側の動きを好む気質を受け継いでいると言われることがあります。しつこく追い回してくる犬には、サラなりに怒って距離を取ることもありました。
📋 愛犬の気持ちサインチェックリスト
- ☐ 上目遣い+前足トントンが出たら、まずご飯の時間を確認してみる
- ☐ 上目遣い+顎を乗せる仕草が出たら、数分だけでも撫でたり声をかけたりしてみる
- ☐ 上目遣い+おもちゃを持ってくる仕草や玄関を見る仕草が出たら、遊びや散歩に行ける時間か確認してみる
- ☐ 要求にすぐ応えず、数秒〜数十秒待たせてから応じる練習を今日から始めてみる
- ☐ チャイムや物音で吠えたら、すぐに構わず「大丈夫だよ」と声をかけて落ち着かせてみる
- ☐ 吠え癖が強い、長時間鳴き止まないと感じたら、自己判断で様子を見続けず、獣医師やドッグトレーナーへの相談を検討してみる
よくある質問(本能・気持ちの読み取り編)
上目遣いで何を訴えているか、見分けるコツはありますか
私の経験では、上目遣いだけを見るのではなく、体の他の動きとセットで観察するのがコツでした。サラの場合、前足で脚をトントンする、顎を乗せる、おもちゃを持ってくるといった仕草が上目遣いに加わることで、何を求めているのかが判断しやすくなっていたのです。コーギーの一般的な傾向としても、飼い主をよく観察する賢さがあると言われますが、個体差もあります。日頃からの行動パターンを記録するようなつもりで見ていると、少しずつ違いが分かるようになってくると思います。
犬の鳴き声の意味は、どうやって読み取ればいいですか
我が家では、鳴き声そのものよりも、鳴いた場所とタイミングをセットで見るようにしていました。チャイムやドアの外の気配に反応する吠え方と、仲良しの犬に出会ったときの吠え方とでは、サラの場合、体の姿勢や耳の動きにも違いがありました。すべての犬に同じことが当てはまるとは限りませんが、私の場合は、警戒しているときは体がやや前のめりで低い姿勢になり、挨拶のときは尻尾を振りながら軽やかに吠えるという違いがあると感じていました。日々の様子を観察し続けることが、一番の近道だったように思います。
コーギーは牧羊犬の本能をどんな場面で見せますか
私のサラの場合は、初めての場所でも物怖じしない好奇心の強さと、追いかけっこでは追う側を好み追われる側を嫌がる様子に、牧羊犬らしさを感じることが多かったです。コーギーの一般的な傾向としても、牧羊犬として活躍していた歴史があり、物事に臆さず対応する気質を持つ子が多いと言われることがありますが、性格には個体差があります。散歩コースの選び方や遊び方の好みを観察していると、その子なりの本能的な傾向が見えてくることがあるかもしれません。
追いかけっこを嫌がる犬には、どう対応すればいいですか
我が家のサラは追う側は好きでも、追われる側になると怒ったような素振りを見せることがありました。無理に追いかけっこを続けさせず、サラが嫌がる様子を見せたタイミングで、飼い主同士が声をかけ合って遊びを一旦止めるようにしていました。犬によって好みの遊び方は異なりますので、追われるのを楽しむ子もいれば、苦手な子もいます。相手の犬の様子をよく観察しながら、無理のない範囲で遊ばせる判断が大切だと感じています。
上目遣いのおねだりには、いつも応えてあげた方がいいですか
私の場合、時間に余裕があるときはサラのリクエストに応じていましたが、毎回すべてに応えていたわけではありません。要求にいつも応えてしまうと、鳴いたりねだったりする行動がかえって強まってしまう可能性があると考えていたからです。ご飯の時間や散歩のタイミングはある程度決めておき、それ以外の甘えたい・遊びたいという要求には、都合がつく範囲で応じるという緩やかなバランスを心がけていました。この加減は個体差もありますので、様子を見ながら調整するのがおすすめです。
まとめ|仕草と鳴き声の積み重ねが、サラとの会話になった
上目遣いの4つのお願い、そして室内と屋外で使い分けていた鳴き声。言葉を話せないサラが伝えようとしていたことを、日々の仕草から読み取ろうとした時間は、私にとってかけがえのないものでした。牧羊犬としての本能を感じる瞬間も含めて、サラは全身でたくさんのことを教えてくれていたのだと思います。
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✅ まとめポイント
- サラは上目遣いで「ご飯・構って・散歩・遊び」の4つを訴えてきた
- 前足トントン・顎を乗せる・おもちゃを持ってくる、仕草ごとに意味が違った
- 室内では警戒吠え、犬との出会いでは挨拶吠えという使い分けがあった
- 車の音などの生活音には吠えないが、仲良しの犬には「わんわん」と挨拶していた
- その中でも忘れられないのが、1〜2歳の頃に親友になったイタリアングレーハウンドとの再会だった
- ドッグラン入場時の「ワン!」一声は、我が家の忘れられない恒例だった
- 初めての場所でも物怖じしない好奇心は、牧羊犬の血筋を感じさせた
- 追う側は好きでも追われる側は苦手、という好みにも本能を感じた
些細な仕草を見つめ続けた毎日が、いつの間にかサラとの言葉のない会話になっていました。

めるる
上目遣いで見つめてくるサラの瞳を思い出すと、今でも胸があたたかくなります。言葉はなくても、ちゃんと気持ちは伝わってくるものなのだと、サラが教えてくれました。サラとの毎日を綴った9つの記録は、この記事で一つの節目を迎えます。
※犬の気持ちの読み取りには個体差があり、本記事は当時の一般家庭での観察に基づく参考情報です。吠え癖や要求行動でお困りの場合は、自己判断で様子を見続けず、かかりつけの獣医師やドッグトレーナーにご相談ください。犬種特性に関する基本的な情報は、一般社団法人ジャパンケネルクラブのウェブサイトでご確認いただけます。動物の飼養や行動に関する情報は、公益社団法人日本獣医師会のウェブサイトも参考になります。


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